ミハスが双子妊娠で気掛かりだったことの1つ。
それは「体重管理」。
妊娠中、何kgまでなら増えてもいいの?そしてそれは実現可能なの?
現在進行形でそんな不安を抱えている方、過去に不安を感じていた方も多いのではないでしょうか。
というわけで今回は、双子妊娠中の体重管理について書いていきたいと思います。
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双子出産後の体重、どうなった?(記事が完成し次第アップします)。
1.双子妊娠中の体重増加と病院の指導【ミハスの場合】
双子妊娠・出産記その9でも書いたので詳細は割愛しますが、ミハスは妊娠してから出産までに15kg増えました。
妊娠中期の保健指導で、助産師から「+12kgまで」と言われていたので、3kgオーバーしてます。
では、他の双子ママさんは、何kgまでに体重増加を抑えるように言われ、実際にどれぐらい増えたのでしょうか。
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2.病院の指導は?【他の双子ママさんの場合】
SNSなどで「病院から何kgまでに抑えるように言われたか」と尋ねたところ、「+12kgまで」との指導を受けた方が多かったです。
体型が痩せだから、15kgまで可と言われた
という方もいらっしゃいましたが、12kgを超える数値を具体的に明示されたケースはあまり見かけませんでした。
したがって、標準体型であれば体重の最大増加の目安は「+12kg」程度なのかもしれません。
一方で、
元々太めだから、8kgまでに抑えるよう言われた
と話す方もいました。
+8kgまでに抑えられる気がしない…
病院によっては、「赤ちゃんの成長具合や体重差に問題がないうちはあまり気にしなくていい」との指導があったり、そもそも体重増加のことには全く触れないところもあるようです。
3.何kg増えた?【他の双子ママさんの場合】
合計82名の双子ママさんから情報をいただいたのですが、思ったよりもバラつきがありました。
最高値が+27kg、最低値が-15kg。
妊娠してて体重が減るなんて有り得るの!?
マイナスだったのは御一方だけだったので、レアケースなのかもしれません。
一番多かったのは、+10kgと+20kgで、次点が+15kgでした。
+12kgまでで抑えられたのは、82人中32人で、全体の39%でした。
この実態見ると、何か安心しちゃう自分もいる
4.専門家は双子妊娠の体重増加をどう見る?
厚生労働省が監修した書籍『ふたごの育児 ふたご・みつごの赤ちゃんを育てるために』では、14kgまでの増加を目安としています。
この理由として、「妊娠中毒症(現在の妊娠高血圧症候群)の大きな予防」が挙げられています。
双子妊娠は妊娠高血圧症候群のリスクも高いと言われているからね
たまひよの『双子&三つ子ママの妊娠・出産・育児』では、10~12kgが理想的だと記載されています。
赤ちゃんの人数分増えていいわけではありません。これは妊娠前に標準体重だった人の場合ですから、標準体重を超えていた人なら、その程度に応じて、さらに少なめの体重増加に抑える必要があります。
とのことで、妊娠前の体重にもよることが示されています。
また、
双子・三つ子ママは早くから子宮が大きくなって胃を圧迫するようになるせいか、意外と食欲はあまり増えず、結果的に、出産までにはその程度の体重増加で済んでいるということが多いものです。
とも書かれていました。
残念なことに、これは全く当てはまらなかったっす
5.何の重みで体重は増えるの?
+12kgまでに抑えるとして、胎児で2~3kg×2人分…。
残りの6~8kgは一体何なんだ??
双子の体重が合わせて5kgだとして、増加した体重が20kgだとすると、脂肪で10kg!?
と驚いてしまったのですが、むくみで水分が体内に滞留してしまっていることもあるようです。
6.なぜ体重増加に気を付けなければいけないの?
ところで、なぜ妊娠中は体重増加に気を付けなければならないのでしょうか。
一番の理由は、「妊娠高血圧症候群」を防ぐためです。
妊娠中の急激な体重増加や体のむくみは血圧上昇につながる可能性が高いと言われています。
妊娠高血圧症候群はかつて妊娠中毒症と呼ばれており、双子ママさんの親御さん世代になるとそちらの名前の方がピンとくるかもしれません。
妊娠20週~分娩後12週までの間に高血圧が見られる場合か、高血圧に蛋白尿が伴う場合に診断が下ります。
重症になると頭痛、耳鳴り、吐き気などの不快症状のほか、心不全や腎障害、肝障害を引き起こす原因にもなります。
また、胎児の発育の遅れ、早産なども懸念されます。
妊娠高血圧症候群は体重増加だけでなく、高齢出産、ストレスが多い人、太り気味の人もなりやすいと言われています。
症状が改善しない場合は管理入院になることがあります。
早期発見のため、妊婦検診は定期的に受けましょう!
7.食生活のポイント
「体重を増やさないように」ということにばかり気を取られ、食事を抜いたり栄養が偏ってしまって体調に支障をきたしてしまっては本末転倒です。
ここでは、ママ・胎児ともに調子を整えるための食生活のポイントをご紹介します。
・貧血予防に
双子妊娠では、ママの身体を流れる血液量が増加するため、血が薄くなりがちです。
貧血とは無縁だったミハスも、双子妊娠中に貧血との診断を受けてしまいました。
鉄剤を飲み、便が固くなり、切れ痔悪化の負の連鎖…
・便秘予防に
先程、切れ痔について触れましたが、普段快便な私が妊娠中はトイレで大苦戦。
お腹が大きくなることで腸を圧迫するため、週数が進むにつれ便が出にくくなります。
妊娠前から便秘がちな人は要注意です。
切れ痔になる前に手を打ちましょう(切実)
・塩分を控える
妊娠高血圧症候群を引き起こす原因となる、塩分の過剰摂取には気を付けなければなりません。
妊娠中のママが1日に摂る塩分量は10g以下が理想とされています。
日本人の一般的な食事だと1日に12~13gを摂取していると言われているため、少し薄めの味付けにすることを心掛けるとよいでしょう。
また、塩分の摂り過ぎによりむくみが生じ、水分を胎内に滞留させ、これが体重増加の要因になっている場合もあります。
妊娠中あまりむくみを実感することはなかったけど、おでんを汁まで飲み干した直後、指がパンパンにむくんで指輪が指を圧迫して焦ったことは記憶している
・水分を摂る
ミハスは1日に最低でも2Lの水分を摂るように指導を受けました。
妊娠していない時でも、成人女性であれば1日1.5~2Lの水分摂取が理想と言われています。
水分を摂取した方が良い理由としては、羊水には水分が必要であること、血流を良くするため、水分不足を補うため、便秘予防のためなどが挙げられます。
通常時は1日に500mlも摂れていない日がほとんどな気がする…
・サプリなどを上手に使う
双子妊娠中に摂りたい栄養素はタンパク質、ビタミン、鉄分、カルシウムなどのミネラルです。
妊娠中の栄養相談では、食事で補いにくい栄養素はサプリなどを上手に使うよう指導を受けました。
サプリって何か抵抗あったし、目に見えて変化があるわけじゃないから飲むのを躊躇ったけど、少しでも胎児のためになるのなら、と飲んでみたよ
そのおかげかはわからないけど、母子ともに健康体な方だとは思う
8.おわりに
今回は双子ママさんの妊娠中の体重管理について、いただいた情報と手許にある書籍を基にまとめました。
双子妊娠は早産になることも少なくないので、最終的な体重の増加具合は出産週数にもよると思います(今回、その統計は取っていません)。
私の出産した病院では、「38週以降の双子出産は推奨しない」というスタンスだったので、それ以上妊婦生活を続けることはなかったと思いますが、もし出産予定日に出産していたとしたなら、+20kgぐらいは余裕で超えていたのではないかなと考えたりもします。
妊娠中、「この体重までしか増やせない」というのは、凄くプレッシャーでした。
何も言わない医師や助産師だったら気が楽だったかもしれませんが、それはそれでズボラな私は体重増えまくって体のトラブル続出させたり、産後に体重を戻すのも難しかったかもしれません。
逆に、なかなか体重が増えずに不安に思っているママさんがいるとしたら、過度に心配しなくても大丈夫なようです。
前出のたまひよに「ママの体重があまり増えていなくても、ママがバランスよく栄養をとれていれば、おなかの赤ちゃんたちはしっかり成長していきます」との記載があります。
ママ自身のためにも、お腹の双子ちゃんのためにも、体重管理をしつつ、食べられる時に必要な栄養素をしっかり摂っていきましょう。
自分が食べたもので胎児の体が作られると考えると、ちょっと身が引き締まる思い…
と言いながら、うちの双子の一部はマックのポテトでできているかもしれない…(笑)
本記事は双子ママさんの体験を基に作成したものです。
数値は参考程度にされ、医療従事者の指示に従ってください。
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